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大山供養田植え その1

 庄原市には国の無形文化財が2つあります。1つは「比婆荒神神楽」であり,もう1つが「大山供養田植」です。そして前者は東城町竹森地区であり,後者は東城町塩原地区にあります。広いひろいそれは広い庄原市において,この2つの文化財は隣り合わせの地区にあるわけです。そして,この後者の「大山供養田植」は私が住職を勤める「医王寺」と深いふかいそれは深い関係があります。

 「大山供養田植」は4年に1度現地公開することを決められています。平成30年5月28日現地公開がなされました。「供養田植」自体は珍しいものではありません。あちこちで現在も行われています。五穀豊穣畜産繁栄を願って,賑やかに開催されることはあり,観光目的で多くのお客を集めています。きれいに着飾った本物??の牛たちが並んで田んぼに入り代掻きを行い,その後,太鼓囃子にのって早乙女が田植えを行います。けして珍しい光景ではありません。

 この供養田植えが国の無形文化財になっている理由があります。本物の牛たちは神仏のお祓いとご祈祷を受けながら,清められて田へ向かうのです。つまりまことにすべての行事が宗教的なのです。これはその後の「御札納め」という行事の締めくくりに向けて一連の流れで行われます。

 つまり僧侶である私は4年に1度相手方の神主さんと顔を合わせながら,息を合わせて行事を勤めます。この地域では当たり前のことでしょうが、全国的にはかなり珍しいことのようです。実際通常の生活において神仏習合で勤めることはまずありません。ですから地元地域の方がたは,狭い地域ですのでなんとなく春や秋など年間行事において神事と仏事が重ならないように気を配っています。そういった面が希少と言えます。

 

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