しばらく更新ができずにおりました。なにかと忙しい秋です。さて,少し前に変わった形態の保育所を見学させていただきました。`園舎がない`という保育所です。これだけでも関心が持てると思います。どんなふうに運営されているのか実際に予約を入れて見せてもらいました。指定の場所に伺い,車両で10分ほどの山へ移動。少し曇り空の元,ある公園の空き地に集合します。丁寧に一人ひとりの子どもたちの出欠を確認し,個々にご挨拶を促します。まず受けた印象は子どもたちが自発的です。「今日は何をしたいですか?」という問いに「前に植えた野菜に水をやりたい!」「それからターザンがしたい!」と答えます。畑へ移動します。斜面に作られた畑に入ります。野菜の育ちを確認した子どもたちは水やりを行います。ホースを引いたり,ビニール袋で水を運んだり工夫します。スタッフはけっして指示したり,制止したりしません。おそらくルールは「待つこと」です。気をつけるのは危険である場合のみ止めたりアドバイスします。しばらく遊んでからさらに山に入ります。登山道を進みます。`ターザン`ですから木のツルにぶら下がり遊ぶのではないかと予想します。速く歩く子もいれば,途中で止まり荷物を確認しながら進む子もいます。遅くてもけっしてせかせません。山の中腹の登山道へ出ました。それでも3歳前後の子どもたちが歩くのですからすごいですね。
さてその登山道の下にそのターザンはあります。何度も遊びに来ているようで,慣れた手つきでぶら下がり楽しみ始めました。賑やかに順番に騒ぎます。山手の方から登山客が降りてきました。「あれ!見て!見て!山の中に子どもたちがいるよ!あっターザンしてる!すごいすごい!でもよくやらせているね。楽しそう!」としばらく感嘆しながら通り過ぎました。その場でお弁当を食べて山を下りました。
感想ですが,まず楽しそうでした。子どもたちが自分で考えリスクも予想しながら進みます。必ず成長しますね。一部親も同行していますので親も子どもの成長を待てるようになるので成長します。素晴らしい保育でした。園舎などなくてもいいですね。雨天であればそれなりに遊べます。下山中眼下に街が見えました。高層ビルと市街地です。こんな街に近くにこんな自然があるなんてすごい環境です。「保育」がなんなのか考えさせられました。